ゲームを作ってみて(開発後記)

プチコンでゲーム作品を作ってみて。そのゲームの内容、こだわったこと、苦労したことなど。長々と語れる限り語りたいとおもっています。 一部ゲーム内容のネタバレを含みます。

野生動物アクション「チーター」~プチコン3号

アフリカの野生動物であるチーターの生態をゲームで再現してみました。

最新版の公開キー:[](Ver.3.1対応)
プロジェクト名:PP3_CHEETAH

チーターとは?

チーターはですね、 基本的にはアフリカの、サバンナといわれる地域に過ごしていまして、
空気抵抗を減らして速く走りやすいように、あの、細長い体で
あと、明るい昼間でも眩しくないように、目の下が黒くなっていたり

ダッシュ力ぅ…ですかねぇ…
逃げる獲物にスッと、素早く追いかける動物でして、
走ることが得意なので、
軽々とレーシングカー並の加速力と旋回力をもっていますね

といった、地上で最も速く走れる動物です。

弱肉強食の世界

野生動物は弱肉強食の世界で生きています。
草食動物は草木を食べて栄養を補給します。
肉食動物は主に草食動物を食べて栄養を補給します。

肉食動物は草食動物を襲を襲い、草食動物は食べられないように全力で逃げようとします。

この肉食動物と草食動物の逃走劇をゲームにしたら面白そうと思ったので、ゲーム作品として作ってみました。
特にチーターは速く走れるためスピード感を出すことができますし、チータから逃げる獲物は決して走るのが遅いわけではありません。
また、獲物は真っ直ぐ走っていると、いずれチーターに追いつかれてしまうので、方向を変えながら走ります。
この純粋な追いかけっこは、ゲームとして非常に相性が良く、斬新な面白さが生み出せると思いました。

また、野生動物の世界で争っているのは、追いかける肉食動物と追われる草食動物だけではありません。
肉食動物と肉食動物でも争いが発生します。
草食動物を仕留めたら、そこで終わりというわけではなく、第二の争いが発生します。

肉食動物同士による獲物の奪い合いです。

獲物を仕留めたからといって安心できません。
チーターは肉食動物ですが、サバンナでは決して強い動物ではありません。
大型のネコ科の猛獣としては弱い部類に入ります。
ハイエナに獲物を奪われることもしばしばあります。

獲物を奪われるだけで済めばよいですが、肉食動物が食べるのは草食動物だけではありません。
強い肉食動物は弱い肉食動物を獲物にし捕食します。

チーターは獲物を追う立場でありながら、敵に襲われる立場でもあります。 また、大人のチーターは大きくても、子供のチーターは小さいので、様々な動物から獲物にされてしまいます。 野生の世界では、肉食動物でも厳しい環境で生きています。

チーターは追う立場でありながら、時に追われる立場にあります。
ガゼルには勝てますが、ハイエナには勝てないことがあります、ライオンが相手となっては手も足もでません。
この襲ったり、戦ったり、追われたり、といった
状況によって立場が大きく変わる、チーターという動物は野生動物を題材にしたゲームにおいて、ゲーム性を追求するのに都合の良い存在だと思い、チーターを主人公にしたゲームを制作しました。

サバンナの動物

サバンナには様々な動物が生息しています。
ゾウさん、キリンさん、ライオンさん、シマウマさん、といった動物園の定番動物はアフリカに生息しています。
また、それらの動物はそれぞれ種類によって大きさが違います。
チーターが主に獲物にする動物は、トムソン・ガゼルといった小型の動物です。チーターは基本的に自分より小さい動物しか獲物にしません。
このゲームでは、大きなシマウマのような草食動物は獲物としては扱わず、障害物としての位置づけになっています。

地上最速の動物はチーターですが、トムソン・ガゼルはアフリカで2番目くらいに速い動物として知られています。
ウシ科の草食動物で追われる時にジグザグに逃げることが特徴です。
(見た目はシカのようですがウシの仲間です。他にもサバンナに生息するシカみたいな動物は全部ウシ科だったりします。ウシとシカの明確な違いは角の形)

身体能力は高く、チーターに追いつかれても、小刻みに旋回をすることで逃げ切れる場合もあります。
このゲームではプレイヤーの獲物として登場します。ガゼルは足が速いので捕まえるのは難しいかもしれません。 なので、他にも獲物として、イボイノシシが登場します。

サバンナといえば百獣の王「ライオン」です。

ライオンはサバンナにおいては敵なしの存在です。
ライオンは群れで生活し社会性を持ち縄張り意識とプライドが高いのでライオン同士で争いを行います。
チーターはライオンの縄張りに入らないように行動しなければなりません。
ちなみに、ライオンはタテガミのあるのがオスでタテガミのないのがメス。 主に狩りをするのはメスの役目となっています。
群れの中ではメスのほうがオスよりも多い構成になっています。 オスは一族のグループ(プライド)を守るため、基本的に狩りにはでませんが、状況次第ではオスも援軍として狩りに参加したりします。
このゲームでは最大の敵キャラとして登場し、縄張りに入ってしまった場合群れで襲ってきます。
メスが多いですが、オスも登場します。オスとメスでは挙動に若干の違いが出るように作っています。

サバンナの気候

サバンナの気候には雨季と乾季があります。
雨が多い季節と、雨が降らない季節。
雨が多いと緑が増え、雨が降らないと草木は枯れます。
チータの獲物の草食動物は草木を求めて移動します。
肉食動物は獲物が多い雨季にたくさん狩りをして、お腹に栄養を蓄えて、獲物の少ない乾季を凌ぐといった生き方をしています。
このゲームでは、中盤ステージでは雨が降るようになります。
雨が降っていると滑りやすくなります。
(実際の草原のチーターにとって雨による摩擦がどうなるのかは定かではありません。)

また、当たり前のことですが、地球上では昼と夜があります。
チーターは昼行性の動物です。
チーターは昼間に狩りを行います。
このゲームでは日が暮れるまでに、狩りをして幼獣を満腹にさせることが目的です。

チーターの生態

チーターは通常3から5頭の子供を産みます。子育ては母親1人行います。
チータの幼獣は生まれてすぐは母乳を栄養としますが、ある程度成長すると母親が狩った獲物を食べるようになります。

母親が獲物を仕留め、合図すると子供達が獲物に向かってきます。
母親が食べやすいように硬い部分を噛み砕いたりしてから、子供は獲物を食べ始めます。

このゲームではプレイヤーは母親チーター、獲物を仕留めて鳴き声で合図することで、子供達が獲物(肉)を食べるようになります。
このゲームでは1ステージで3頭くらいの獲物を食べさせる必要があります。
実際のチーターは1日にそんなに狩りをしませんし、子供もそんなにたくさん食べることがありません

子供チーターが自立できるようになるまで1年以上かかると言われています。
このゲームでは、乾季から雨季を1サイクルすることで子供のチータは大人チータへと成長します。

そして、親離れの時が訪れます。
成長したチーターは親を離れ、兄弟やそれぞれで生きていくようにになります…

母親はまた新たな出会いを求めて…

参考動画

まとめ

ディズニーネイチャー/サバンナを生きる百獣の王 ブルーレイ+DVDセット

地球は最高のエンターテイメント
知られざる大自然のドラマがここにある
ウォルト・ディズニーの遺志を受け継ぐドキュメンタリーシリーズ
大自然の中に生きる動物の家族を中心に、その親子の愛情、仲間、外敵たちとの戦いなど、知られざる彼らの生態を細かく撮影し、美しい映像で生命の営みを綴る―。本格的ドキュメンタリーでありながら、子どもから大人まで楽しめるエンターテイメント作品です。

ライオンとチーターの一族に密着取材して制作された、ストーリー性のある動物ドキュメンタリーとなっております。

野生ネコの百科 第4版 (動物百科)

獲物に忍び寄り殺すことを目的に、ひたすら狩りのテクニックを進化させてきた野生のネコ類は、自然が作った最高の芸術品だ。美しく質の高い毛皮をまとっていたが故に、人間の餌食となり、野生動物を獲物とするが故に、広大な生活地を必要とし、開発のあおりをまともに受け、今や絶滅が危惧されるようになった。本書はそうした野生の王たちの記録のすべてである。

チーターやライオンの生態も詳しく載っています。

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