ひとりごと


スマートフォンのゲームを作ってみて(2014/06/15)

最近、スマートフォン(Android)で遊べるゲームを作ってみました。
このゲームでは、スマートフォンでも、ファミコンのような操作性の良いアクションゲームを作るというテーマで作っております。
自分がこのゲームを作っていて思ったことなどを、長々と語らせていただきます。

自作ゲームの紹介「水鉄砲戦争~すぷらっしゅーてぃんぐ~」(Android)
新感覚のレトロゲーム風、水鉄砲シューティング。
画面右半分ので狙って、撃って、しゃがんでかわして、連続コンボで高得点。
画面左半分のスライドで、回避移動の操作。
一定の条件を満たせば、ボス戦に突入。 ボス倒してハイスコアを目指せ。

~大抵のアクションゲームはファミコン以下の操作性~

スマートフォンというものは、高性能携帯電話でありながら、大抵のゲームはファミコン以下の操作性になってしまいます。
それは、物理ボタンがないという環境では、どうしてもファミコンのようなアクションゲームを快適に遊べる操作性を実現することができないからです。

物理ボタンがないというのは、ファミコンやゲームボーイのようなゲーム専用機で遊んだ人なら、はっきりわかることであり、スマートフォンで、ファミコンのエミュレータをプレイすると衝撃をうけるほど、スーパーマリオのようなアクションゲームを快適にプレイすることはできません。
なので、人気のあるアクションゲームとなると、単純にタッチするだけのミニゲームや、ワンボタンアクションに限られてしまいます。

要するに、アクションゲームという観点においては、高性能携帯電話(スマートフォン)と言いながら、20年前のファミコンよりも悪い操作性ということになってしまいます。


~スマートフォンにはスマートフォンらしい操作性を~

しかしスマートフォンは全面タッチパネルであるため、従来のゲームでは実現できないゲームが登場します。
「AngryBirds」のような、タッチを活かしたパズルゲームや、パズドラのような、直感的でわかりやすい操作性のパズルゲームです。
しかし、それはリアルタイムのアクションゲームではありません。

最近では、タッチパネルを活かした音楽ゲームとして、「ラブライブ・スクールアイドル・フェスティバル」が登場します。
このゲームは全面タッチパネルのスマートフォンならではのゲーム性であり、家庭用のゲーム機(DSやPSP)ではこのような快適な9ボタンの音楽ゲームを実現することはできません。
仮想ボタンをタッチすることになるため、従来の音楽ゲームと違い判定部分とボタン部分が非常に近く、視覚的にも非常にわかりやすいのが特徴です。
9ボタンの音楽ゲームであるポップンミュージックと比較すると非常に初心者でもプレイしやすいことがわかります。

なので、スマートフォンはファミコンではなく、スマートフォンらしいUI(操作)が求められます。


~スマートフォンにしかできない、直感的操作と、アクションゲームの融合~

このゲームが求めたものは、スマホならではの直感的操作と、ファミコンに劣らない自由度の高いアクション性です。

最大の特徴は、仮想ボタンを使用しないことです。

仮想ボタンでも、慣れてくると手元を見なくてもできるかもしれませんが、ファミコンと違い物理ボタンではないため、プレイヤーはどこを押しているのかの判断はできません。
ゲーム専用機をプレイしている人ほど、細かいことではありますが、これが非常に大きなストレスに繋がります。

仮想ボタンがないため、基本的にどこをタッチしてもよく、右手は画面右半分・左手は画面左半分を担当することになりますので、その範囲内ならどこをタッチても操作できます。
よって、タッチパネルを意識したゲームにありがちな、自分の手で画面が隠れてプレイしづらくなるということが、極めて発生しにくくなっております。




~わかりやすい画面構成と単純なゲーム性~

このゲームは、敵が撃ってくる弾を回避しながら、敵に水鉄砲で攻撃する。というそれだけの単純なルールであります。
また、敵の弾は画面中央のみを見ればよく、画面下はプレイヤーキャラクタが表示されています。
要するに、画面中央はプレイ中触ることがないので、敵の弾が見えにくくなるというはありません。
敵の攻撃もわかりやすいように、爆発演出のように画面を覆うものは、プレイヤー付近(下の方)のみに表示するようになっています。
これにより、エフェクト等の影響で敵の弾が見えなくなるということはまずないでしょう。

回避操作は、タッチ操作で照準を下に向ける事による直感的なしゃがみと、左右スライド(スワイプ)による移動のみというシンプルな操作になっており、極力操作性をシンプルにすることで、誰でも直感的に快適な操作が楽しめると思っています。


~コンボシステム搭載~

最近のゲームはアクションから、シューティング、RPG、音楽ゲームはもちろん、レースゲームにだってコンボ要素があります。
なので、このゲームもコンボシステムを搭載しております。
コンボ要素を搭載することで、初心者と上級者でスコアに大きく差が開くようになります。
初心者はクリアを目指し、上級者は連続コンボを目指すことになります。

このゲームではコンボゲージが時間で減少で、1度攻撃を外しても、ゲージに余裕があればコンボが続き易くなってます。
レースゲームのコンボ(ドリフトコンボ)は大抵こんな感じなので、それを参考にしてます。


~シンプルで愉快な音楽~

スマホでは、最終的にmp3のような低音質の音源を再生するので、音楽さえ鳴らすことが出来れば、特別に高度な作曲アプリを使用しなくても音楽を作ることはできます。
なので、このゲームでは気軽に曲が作れる「パンブラP」で作ってます。
それでも、パンブラPはパラメーター調整しなくても結構いい音がなりますし、パートも数もそこそこなので、ミニゲームの音楽くらいなら、十分だと私は思っております。
作曲方法は、リズミックスのお手軽作曲方法を参考にしてます。
また、基本的に同じようなリズムを繰り返しつつ音程を変化させるという方法で音楽を作っております。
詳しくは以前の記事「ゲーム音楽の作り方~それっぽい音楽を簡単に作る方法」参照
これにより、ゲームプレイ時におけるリズムは変わらないため、同じリズムに乗りながら、ゲームを楽しむことができます。


~レトロ風~

絵が綺麗になっても、動作そのものプログラムが変わらなければゲーム性はそれほど変わりません。
なので、絵の綺麗さにとらわれずゲームの面白さを全面に出すことができる、レトロ風のドット絵でキャラクターは描かれております。

最近では、大手のゲームメーカーでもレトロ風のゲームを作っていたりしておりますので、密かにレトロブームを感じている人は少なからずいると思います。

自分の中では、今がレトロゲームブームだと思っております。
任天堂のバーチャルコンソール、ファミコンリミックス、セガの3D復刻版シリーズ
そして何よりも、DS上で20年前のパソコンを表現したプチコン。


~キャラクターは女の子のほうがいい~

別に今流行だからという単純な理由ではありません。
このゲームのターゲットは、男女問わずの全年齢の方です。
舞台は、学園であり、出血などの過激表現のない水鉄砲です。
つまりガンアクションであるにもかかわらず非常に平和な世界観なのです。
男性は女性に比べて、暴力的というイメージがあると思います。
アニメや漫画で主人公が男性の作品は、なんだかんだ言って殴り合いの描写があります。
なので、暴力とは無縁の平和な戦い(勝負)ということで、キャラクターは全体的に女の子になっています。
以前の記事「ゲームやアニメのキャラクターの性別について」参考

基本的にパンチラなどのエロ描写はありません、ゲームというものをそういう目で見てほしくないから…
だけど、ネタバレになりますが、一部では、「そんなに見たけりゃ、いくらでも見せますよ」的なキャラが登場します(笑)
近年における、パンチラ描写に対するアンチテーゼでもあります。
ただの白い布みても面白く無いでしょ、いい加減目を覚ませという意味が込められています。


~売れる・売れないよりも、ゲーム界全体の未来を…~

ただ気休め程度にボタンを押すのではなく、画面の情報をリアルタイムに判断して、気持ちよくキャラクターを操作するゲームは、ファミコン時代から現在でも面白さは変わらないと思います。

現在、プレイヤーの上手い下手にかかわらず、お金をつぎ込むとそれだけで、他のプレイヤーよりも高得点や上位に立つことができるゲームが増えています。
ゲームというものは、プレイヤーが自ら試行錯誤を繰り返して、上達することに快感を得るもの。この考えは昔も今も変わらないものだと思います。

普段ゲームはあまりやらないけど、スマホのゲームでも、操作をすることが楽しい。もうちょっと複雑なアクションゲームをしてみたい。
その結果、スマホではなく、もっと快適な3DSやPSVita・据え置きのWiiUやPS4のアクションゲームをやってみたい。
そんな人が増えて、昔のようにゲーム業界がもっと盛り上がるといいな。と私は思っております。

自作スマホゲームの紹介(Android)
新感覚のレトロゲーム風、水鉄砲シューティング。
画面右半分ので狙って、撃って、しゃがんでかわして、連続コンボで高得点。
画面左半分のスライドで、回避移動の操作。
一定の条件を満たせば、ボス戦に突入。 ボス倒してハイスコアを目指せ。
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